7つの質問
水野幸一さんに聞いた7つの質問
水野幸一さんに聞いた7つの質問
Q1. アートに目覚めたのは何歳の時ですか?
A. モノづくりは子供の頃から好きだったのですが、アートに目覚めたのは高校2年の頃。
「将来何になろうかなぁ」って考え出した頃にモノづくりして暮らして行けたら良いなぁって思ってました。
∴高校生の頃からアーティストを目指してて、その夢を叶えてしまうなんてステキすぎですね。
ある時は陶芸作家
ある時はデザイナー
そしてある時は
パティシエ(笑
何でもできる器用な水野さん)
水野さんに憧れる同業の作家さんも沢山いらっしゃる事を存じてます。
人気の秘密は陶芸の技術だけじゃなくその"人間力"のすばらしさではないかと。
もう15年くらいのお付き合いですが、これまでに水野さんの人脈の広さに驚愕する事がしばしばありましたご縁って見えない糸で繋がっているものなんだぁと何度思った事でしょう。
Q2. 大人気「銅彩釉」シリーズが誕生するまでの秘話があれば教えて下さい
A. 銅彩釉ですが、ルーシーリーのメタリックな釉薬のレシピを図録で見つけて興味を持ってたのですが、実はヒントをくれたのは当時僕の工房にお手伝いに来てくれてた@fu.chieko (藤田千絵子)さんが試しに僕の窯で焼いてくださいって持ってきたテストピースのレシピも参考にさせていただきました。
(藤田さん 覚えてるかなぁ笑)
∴な、なんと!
このお話聞いたときに..
驚愕のあまりトリハダが笑とてもセンシティブな経緯なので、一応藤田さんにも確認入れて下さいとのお師匠様のお気遣いもありご本人にお電話してお話伺いpostの旨許可をいただきました~
万一銅彩釉のテストピースレシピを藤田さんが持ってこなかったらもしかしたら…と考えると興奮してしまった私です。
そして水野さんは「以前はずっと白磁の器ばかり作っていたので僕にとっても良い転機となりました♡」とも。
確か、私が初めてお会いした時に銅彩釉を始められたばかりだとおっしゃってたのを思い出しました!
当時は白い器がブームだったのでこの銅彩と出逢った時は衝撃的だったのを覚えています(嗚呼なつかしい)。
Q3. 作品が出来るまでの流れで一番楽しい(好きな)工程は?
A. 陶芸はいろんなプロセスがありますが、僕はロクロし終わって生乾きのタイミングで削りをして「カタチ」が整っていくタイミングが一番好きです。
∴そうなのですね...
私も以前陶芸教室に通っていた時に、好きな工程は削りできたから共感してしまいました!
でもあまり削り過ぎると底に穴空きますし(笑)
加減が非常な難しいですよね。
なので、あんなに薄くて軽い作品(ギリギリまで攻める作品)が作れる水野さんのことを いつも尊敬している私です^^
Q4. これまでに一番苦労して制作した作品は何になりますか?
A. 一番苦労した(今だにしてますが)やはり白磁の器はなかなか自分が納得出来る作品に辿り着かないです。
∴水野さんがおっしゃるように、私もこれまでに「うつわ作りで最も白磁が難しい…」というお話を良く耳にしてきました。
まず、焼成前の窯の中に、何か少しでも不純物が入ると失敗するので気を付けないとならないようです。
また、シンプルなので独自の特徴を出すのが難しく、質感×艶感、透け感、フォルムだけで勝負しないとなりません。
他の陶器と比べて表現できる範囲が狭い分、なかなか思い描いているものに辿り着けない”もどかしさ”みたいな物があるのかもしれませんね。
そう言えば水野さんの白磁と言うと忘れられない想い出があります。
10年ほど前、2年間だけリアル出店させて頂き、今でも大変お世話になっている 東京・国立市にある韓国料理のお店@tamacafe_kunitachi さん
書家 #国分佳代さんのお声掛けでカフェ立ち上げのメンバーに入れさせていただいて、食器やカトラリー類を担当させて頂きました。
木の器が大好きな店主さんたちのご要望で、トレーは @tsukinowa_tomo さんのさざ波プレートウォルナットを器類は #奥田章 さん #大野香織 さん #藤田千絵子 さん #橋本忍 さんの作品をスプーン類は #後藤文生 さん と#甲斐のぶお工房 さんの品を
店内のリフォームと総合プロデュースは、#こいずみ道具店 の #小泉誠氏 が手掛けられたのですが、小泉さんとkoichi_potter さんがもともとお知り合いという事もあり、各テーブルのランプシェードには水野さんの白磁作品(厳密に言うと、お茶碗を逆向きにしたもの)が採用されることに。
多くのクリエーターさんたちが携わるtamacafeさんは2014年3月にグランドオープンの日を迎えました
当日の朝感動したのは、水野さんが土岐から車で駆けつけてくださったこと。
お祝いにいくつか白磁作品を持参されて♡
その器たちの美しさと言ったら溜息もんでした~
噂通り、光にあてるとシースルーになる透け感のある繊細な白磁作品だったのです。
またいつか機会があったらあのシースルーな白磁を拝見したいです♡
<国立tamacafeさん情報>
東京都国立市東2丁目25-8
JR国立駅
お料理もスウィーツも絶品です。
∴私のお気に入りは参鶏湯、ビビンバ、海鮮スンドゥブ。
水野さんのランプシェードを眺めながらお食事楽しみませんか?
大学通りはもうすぐ桜が咲き始める頃、お散歩がてら是非お出かけください♪
Q5. お料理もお上手でいらっしゃるのですが一番好きなジャンルは何ですか?
A. すっかりスイーツばかり作ってる陶芸家みたいになってますが、実はメンチカツを揚げるのが大好きです。
Q6タルトを焼くことが趣味のようですが 何がきっかけだったのでしょうか?
A. 「スイーツバカなので甘い物全般に好きなのですが、コロナ禍が始まった頃ケーキ屋さんも休業されてるお店が多かったので、自分で作り始めたのがきっかけでした。」
∴やはり、水野さんにはこの2つの質問は外せないかなーと思いお尋ねしました^^
インスタグラム拝見するとケーキは然ることながら、お料理も盛り付けもすっごくお上手で女顔負け…な気持ちになります。
しかしながら本命はメンチカツだったんですね~笑
次回工房に行くときはメンチカツをおしゃれにコーデしたテーブルを演出してみたいと思います。
タルトを作り始めた切欠も教えていただき有難うございますコロナの時は休業されているお店多かったですものね!
でも自分でタルト焼いてみようかな..なんて思われた事素晴らしいと思います(私は全く考えませんでしたから..女顔負けagain笑)。
先日いただいたお手製タルトは甘さも控え目でとっても美味しかったです(皆さんにもお裾分けしたかった~♡)
その時に、アーモンドプードルやガナッシュの材料のコダワリについて熱く語っていらしたのがとても印象的でした。
インスタでずっと美味しそうだなぁと眺めていたあのタルトに恋焦がれいつか工房で頂けることがあるなら..と夢見ていました。
そして、数年越しにその夢が叶い、おまけにweb展もさせて貰えて感無量です!
Q7. 陶芸家になっていなかったら今頃何をしていたでしょうか?
A. 陶芸家になっていなかったら、車のデザイナー、お寿司屋さん、お蕎麦屋さんになってみたかったです。
∴選択肢も多くて流石感性豊かで多才な水野さんらしい回答だと頷いてしまいました。
けれどお話が面白いから、勝手ながら”噺家さん”にもなれそうな気がするのは私だけでしょうか......
以上、水野さんご回答ありがとうございました。
- 2024.04.09
- 14:33
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