よくあるご質問
器の取り扱い・その他ご注意点
手作りの陶器を長くお使いいただくために、取り扱い方についてQ&A形式にまとめてみました。
作家によって作風が異なるため、一概に同じお手入れ法で良いというものではなく、手作りですので作品はひとつひとつ性質に個体差があります。器をモノと考えず変化していく"生物"のように扱うことで、長く上手に付き合えると私は信じております。
何かお気づきになられた事や、扱いに関しての疑問点等ありましたらいつでもお気軽にご相談くださいませ。
(店主 菊地)
- 陶器の特色、特性について教えてください。
- 陶器(土モノ)は磁器(石モノ)と違って、吸水性、通気性があり、上薬(うわぐすり)には貫入(かんにゅう)が入っています。使用していますと茶渋やシミが貫入部分や陶器地に入ってきます。土モノならではのやわらかい趣きと使うたびに変化する景色をお愉しみください。
- 高台の糸底処理はどうすればいいのでしょうか?
- 陶器の場合、高台がザラザラしているものが多く、テーブルや棚の上に置く際うっかり傷をつけてしまうといったトラブルが起こりがちです。ご使用前に高台をサンドペーパーや砥石などで軽く擦って滑らかにしておくことをお勧めいたします。また、テーブルクロスやマット等の敷物の利用でテーブルを保護すると良いでしょう。
- 陶器を使用する前に何か気をつけることはありますか?
- 作品によっても異なりますが、通常ご利用になられる前に煮沸されることをお勧めいたします。大きめの鍋に器がかぶるくらいのれたっぷり目のお湯で30分ほど煮沸しそのまま冷めるまで放置します。
- 煮沸する際は米の砥ぎ汁を使ったほうがいいですか?
- 米の砥ぎ汁または水道水に小麦粉を大匙1程度入れてでも構いません。煮沸をすることによって土の目が埋まり、より汚れやニオイが染みにくくなると一般的に言われております。
- アイボリーで扱っている"粉引"や"焼締"の器で特に注意するべきことはありますか?
- はい。できましたらお料理を盛られる前に10分以上水かぬるま湯に漬け、水分を含ませてあげてください。ニオイや汚れがつきにくくなります。また、粉引きの器は一旦水分を含むと、表面の色がグレー色に変色する場合がございます。これは、水分が陶土と化粧土の間に染み込んで濡れた状態になることから発生します。完全に乾かすと、また元の白い色に戻りますので、シミや汚れではありません。ご安心くださいませ。
- 電子レンジの使用はできますか?
- はい。アイボリーで扱っている陶器はほぼ全てが焼成温度1200℃~1300℃で制作されておりますので電子レンジのご使用は可能です。ただし、金彩や銀彩のように上絵付けの施された器は電子レンジの仕様はできません。変色してしまう可能性がございます。
- オーブンの使用はできますか?
- 【耐熱陶土】(ペタライト)製の作品以外はオーブンの使用ができません。万一オーブンをご利用になられた場合、食べ物のシミや、器本体の破損、変色の原因にもなりかねませんので、ご注意くださいませ。
- 土ものに汚れがついた場合、漂白剤の使用は可能ですか?
- 大丈夫です。もし、汚れがひどい場合は、軽くふき取って、早めにお湯を使って洗ってください。(つけおき洗いはNG.)それでも汚れが取れない場合は、薄め漂白剤をお試しください。クレンザーなど研磨洗剤のご使用は傷の原因となりますのでご注意くださいませ。
- 食器洗浄機の利用はできますか?
- はい。お使いいただけます。ただし、食洗器に入れる前にスポンジで汚れを取り、破損を避けるために食洗機内では隣の器に触れないようセットするようにしてください。∴和食器は表面に質感があるので汚れが付き易く、食洗機の力だけでは汚れが取りきれない場合が多いです。器にもよりますが、比較的凸凹している陶器は食洗機ではなく手洗いをお勧めいたします。
- 洗った後の注意点は何かありますか?
- 洗った後は十分に乾燥させてから食器棚に収納するようにしてください。湿ったままにしておきますと、カビやニオイの原因になります。ご注意くださいませ。
- 作品には作家のサインは入っていますか?
- 作家の意向により作品に刻まれるサインの無い品も時折納品されます。その作品がお手元に届くこともありますので、ご理解のほどお願い申し上げます。